シミができると、ぐーっと老け込んだ印象になってしまいますね。さらに恐ろしいのは、そのシミは自分では治せないということ。本気で直すなら美容外科にいき、レーザー治療をするほかありません。美白化粧品の効果では、シミを完全にキレイにするのは難しいです。しかし、レーザー治療をしても安心はできません。シミは・・・なんと再発するのです。
ということは、最も効果的なのは日々の生活習慣でシミ対策をしていくということ。シミは作らないのがいちばんなのです。
シミの原因(1)紫外線
原因別に予防策を考えていきたいのですが、まず真っ先にあがるのは紫外線です。紫外線でメラニンが作られ肌細胞の限界が来た時に、その部分にシミができてしまうのです。
ある程度、蓄積されて姿を表すので「老人性のシミ」と呼ぶ人もいます。実際に、この手のタイプのシミは40歳をこえると急に現れだしたりします。それまで、どんなに日焼けをしても平気だったからとタカをくくっていたら、ある日突然シミがどんどんあふれ出すなんて恐ろしい現象も・・・
目に見えないうちからケアすることが大切です。
対策1.紫外線(B波)をケアする
紫外線にはA波とB波がありますが、シミの原因になるのは主にB波です。B波をカットするUVクリームの選び方は、SPFの表示部分に注目してください。SPF10は日焼けに30分かかるところを10倍に引き伸ばしてくれるという意味です(300分)。日光に当たる以上、完全に防ぐことはできませんが、UVクリームや紫外線対応服などを使用するだけでも違いが出てきます。
対策2.メラニンの合成を防ぐビタミンCケア
紫外線を受けたお肌は、メラニンの合成を始めます。このメラニンの活性をおさえるためにビタミンCをとります。化粧水や美容液など化粧品でケアする場合はビタミンCのことは「アスコルビン酸」と呼んだり書かれたりしているので要注意です。アスコルビン酸は不安定な材質で、化粧水や美容液にそのまま投入されることはほとんどなく「アスコルビルグルコシド」や「リン酸アスコルビルMg」といった表記(ビタミンC誘導体の種類です)で書かれていたりします。化粧品の成分表示は配合量の多い順に書かれているので、できるだけ最初の方に成分名が書かれた化粧品を使用するとビタミンCがたくさん含まれています。食べ物でとることもできます(後ほどご紹介)
対策3.ターンオーバーを助ける代謝UPケア(ピーリング)
通常、作られたメラニンはターンオーバーによって排出されていきます。日焼けをしても何ヶ月かすれば自然に白くなったりしますよね。ところが、ターンオーバーが乱れるなどしてメラニンが排出されないままになることがあります。この排出を手助けするためにピーリングをすることでシミの形成を防ぐことにつながります。毎日のピーリングはお肌を痛めてしまうので週に1度程度にとどめておきましょう。
シミの原因(2)活性酸素による酸化
老化の大敵は活性酸素とよばれる体を参加させる物質なのですが、これもまたシミの原因になります。活性酸素は過酸化物質を作り出しますが、過酸化物質は老化色素をつくる原因にもなっているのです。
活性酸素による酸化とは、美容系雑誌や番組流に言うと「サビる」現象のこと。なんとなく良くない印象はもっていたものの、シミという目に見える形で現れてしまうと、心のダメージも大きいですね。キーワードは「酸化」です。つまり、対策としては抗酸化をしていきます。
対策1.抗酸化物質をとる
ビタミンCやビタミンE・カロチノイド類・ポリフェノール類などの抗酸化物質を積極的にとることで、酸化をおさえられます。抗酸化食品は、緑黄色野菜に多く含まれます。
対策2.血液循環をよくする
上の抗酸化物質に含まれるポリフェノールも血液をサラサラにする作用があります。その他、マッサージや湯船に浸かるなどの血行を促進する活動も血液循環を良くします。血管内にたまったコレステロールが過酸化物質にかわってしまうので、血液をサラサラと流して過酸化物質をつくるすきを与えません!
対策3.持久力をあげる
血行を良くするためにも、運動は良いものです。ただ過剰な運動はNG、過剰な運動は活性酸素が増えてしまいます。過剰な運動とは日常的におこなっている運動量より大幅に負荷の強い運動のことです。逆に、普段から運動量が多くて持久力が高ければ、運動量が多くても活性酸素の発生量はおさえられます。「運動=酸化」と決め込んで運動をしないのではなく、普段から持久力をあげるように日常的に運動をとりいれるほうが良さそうです。
シミを予防する方法まとめ
簡単にまとめてしまうと
- 日焼け止めは欠かさずに
- ビタミンC誘導体の入った化粧水を使い
- 週に1~2度、ピーリングをし
- 抗酸化食品をバランス良く食べ
- 日常的に運動をして良い血行を保つ
という、とっても健康的な生活スタイルが良いという結論になりました。
健康にまさる美容法なし、ですね。